こんにちはNEWS

ジャニーズは10代のうちに通っておけ

ファンであるために

私はあるバンドをずっと追いかけてきた。ポルノグラフィティだ。NEWSがデビューした頃、私はポルノグラフィティに堕ちた。
これからも追いかけるだろう。昔と変わらず、むしろネットが普及したことにより昔よりも追いかけ回すだろう。


昔から、手が届くかもしれないチャンスがあるのなら伸ばし続けてきた。恋にも似た執着をしてきた。頭の中はポルノグラフィティしかなかった。
そうしているうちに友達が増え、情報も手段も増え、どこに出しても恥ずかしくないポルノオタクができた。それに驕っていたのかもしれない。「私はポルノグラフィティのことを、2人のことを長年見てきたから理解している」、なんて思っていたのかもしれない。


今年、彼らのライブに行けない年を迎える。こんなこと遠征なんて出来やしなかった学生の時以来だ。あの頃は金銭的余裕なんてなくて、LCCも今ほど普及していない。開演時刻と同時に布団に入り恨みつらみを吐き出しながら早めの就寝を迎えていた。

行けないのは休みが取れないという事情や金銭的なものもあるけれど、何より今の状態で会いに行くのが申し訳なかったからだ。どんな顔で見たらいいのかわからなかったから。


長年、少しのズレはありつつもポルノグラフィティが私の理想だった。いつだって望んだものを与えてくれた。「これを望んでいた」、と与えられてから脳内で都合よく変換していることも正直あった。でもそれが心地よくて、何も問題なんてなかった。
彼らが15年を迎えてから、私が求めすぎてしまった。

「あれは嫌だ」「なんでこんなことするの?」「そんなの楽しくない」
"もう15年以上やってるのに"と、気に入らないからといって、彼らがファンを信頼していたからこそ行動したものに否定的な気持ちを抱いてしまった。彼らだって人間なのに発言ひとつひとつの粗探しをしてしまった。
自分でも馬鹿だと思うが、否定的な考えを持つということが、発言を指摘することが、ステイタスになっていた。
そんな人が大嫌いだったはずなのに同じものになってしまった。



今年、NEWSを好きになって、与えられるもの全てが刺激的に思えた。遡るもの全てが幸福だった。のめり込んで今じゃ毎日がNEWSだ。
そして思い返してみると、ポルノグラフィティにだって感じていたこの気持ちを忘れてしまっていたことに気付いた。


嫌いになったわけじゃない。今でもポルノグラフィティは私にとって原点だし、希望だし、生きる理由だ。
ただ、自分がどれだけ理不尽な気持ちでいたか。それに気付いてしまった以上、一度フラットにしなければいけない。
好きなものを好きでい続けること。簡単だと思っていた。案外難しい。


求めることは何も悪いことじゃない。疑問を持つことだって、否定的な気持ちになってしまうことだってあるだろう。
ただ、求めすぎること。疑問や否定的な意見は理にかなっているか。他のアーティストがやっているからと、彼らの考えを無視し、自分の希望にそぐわないからと言って否定していないか。考えてみて、当てはまってしまったら一度落ち着いて考えた方がいい。
愛する彼らのすべてに「イエス」を。他がOKを出していても彼らがNOと言ったらそれはNOなんだ。
考えることを放棄したようにも見えるけど、これがベストだと思う。

 
覚悟を決めた、なんて言い方したら重く感じるかもしれない。でも私は長年追いかけ回していたこの人たちをこれからも愛し続けていくために、少しだけ、ほんの少しだけペースを下げ、距離を置こうと思った。いやメディア露出とかツアーとか行ける範囲では全然追っかけるんだけどね!?
そして新しく好きになったNEWSで、またもや好きの在り方で自分自身を認められないなんてことがないよう、時々省みれるようにしたい。

NEWSブログだけどポルノの話。私が芸能を追いかける上での基盤となった人達。飛行機に乗ってどこにでも行けるのも、メディア露出を追いかける基礎体力を作ってくれたのも、見つめる先に彼らがいたから。
今はその培った体力でNEWSを全力で追いかけようと思います。